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Health Notes

産後の腰痛とカイロプラクティック|受診目安と育児動作の工夫

2026.08.29 ─ 著者:兼瀬健志(院長)

産後の腰痛とカイロプラクティック|受診目安と育児動作の工夫

産後の腰痛は、回復の途上にある身体で、抱っこや授乳、おむつ替えといった育児動作が重なることで起こりやすくなります。「骨盤が開いたから」と一つに決めつけず、まずは産婦人科での経過や制限を確認し、育児動作の工夫と身体の評価を組み合わせることが大切です。

要点:この記事の結論

産後の腰痛では、まず出産した医療機関での経過と産婦人科からの制限を確認します。大量出血、38℃以上の発熱、創部の異常、胸痛・息苦しさ、片脚の腫れ、強い頭痛、自分や赤ちゃんを傷つけたい考えがある場合は、施術より医療機関への相談を優先してください。骨盤の位置だけで体形や痛みのすべてを説明することはしません。育児動作の工夫と、問診・姿勢・可動域・触診による評価を組み合わせ、必要最小限の施術を検討します。

産後の腰痛は、なぜ起こりやすいのですか?

妊娠・出産を経た身体は、筋力や関節の状態、姿勢の取り方が変化しやすく、回復には時間がかかります。そのうえで、赤ちゃんを抱き上げる、授乳する、低い位置でおむつを替える、寝かしつけるといった前かがみや中腰の動作が一日に何度も重なります。痛みが一つの原因だけで説明できないことも多く、睡眠や授乳の姿勢、抱っこの左右差も関係します。

「骨盤が開いたから戻さなければ」と自分の身体を責める必要はありません。骨盤周辺の痛みや腰痛は、筋肉や関節の負担、動作の偏り、回復の経過など、複数の要因が重なって起こることがあります。当オフィスでは、骨盤の位置だけを原因と決めつけず、困っている動作と身体の反応を確認します。

まず受診を優先すべき症状はありますか?

先に確認:産婦人科・救急相談を優先したいサイン
  • 大量の出血、出血量が急に増える
  • 38℃以上の発熱、悪寒
  • 創部の発赤・腫れ・排液・開き、強い痛み(帝王切開後や会陰切開後を含む)
  • 胸痛、息苦しさ、動悸
  • 片脚の腫れ・痛み、ふくらはぎの強い痛み
  • 強い頭痛、視界の変化、血圧の異常を指摘された場合
  • 自分や赤ちゃんを傷つけたい考え、強い不安や落ち込みが続く場合
  • 排尿・排便の異常、骨盤の圧迫感が急に強まる場合

これらがあるときは、カイロプラクティックの予約より、まず出産した医療機関や産婦人科、救急相談への連絡を優先してください。緊急と感じる場合は119番への連絡も検討してください。

育児動作は、どう工夫すればよいですか?

腰への負担を減らす基本は、「近づく・高さを整える・左右を替える・短く休む」です。赤ちゃんを抱き上げるときは身体に近づけ、膝を曲げて腰を反らさないようにします。授乳では肘や腰をクッションなどで支え、前かがみで支え続けないようにします。おむつ替えや寝かしつけでは、台の高さを整え、低い位置での中腰を避けます。

膝を曲げ赤ちゃんを身体に近づけて抱き上げる産後の動作イラスト
抱き上げるときは、赤ちゃんを身体に近づけ、膝を曲げて持ち上げます。
育児動作の工夫
  • 抱き上げ:赤ちゃんを身体に近づけ、膝を曲げて持ち上げる
  • 授乳:肘・腰を支え、同じ姿勢で長時間支え続けない
  • おむつ替え・寝かしつけ:台の高さを整え、中腰を避ける
  • 左右の偏り:抱っこや授乳の左右を意識して替える
  • 休み方:短い休憩をこまめに入れ、痛みが増す動作は無理に続けない

痛みが増す動作や、しびれ・脱力を伴う場合は、無理に続けるのではなく、医療機関への相談を優先してください。

当院の評価では、何を確認しますか?

兼瀬健志が、Gonsteadを専門とするドクター・オブ・カイロプラクティックとしての臨床の視点で、次の順に確認します。ただし、評価は診断ではありません。診断は医師の役割です。

  1. 問診:出産からの期間、分娩方法、産後健診の内容、出血・創部・痛み・合併症の有無、産婦人科からの制限、授乳や睡眠の状況、困っている育児動作を伺います。
  2. 姿勢・可動域の確認:立つ・座る・歩く姿勢と、腰・骨盤周辺の動きを、痛みの少ない範囲で比較します。
  3. 触診:腰・骨盤周辺の筋肉の緊張や圧痛、関節の動きの反応を、触れる場所と目的を説明したうえで確認します。
  4. Gonsteadの考え方に基づく確認と調整:複数の所見を照らし合わせ、施術を検討する部位と方法を絞り込み、必要最小限の調整を検討します。
  5. 必要時の画像の参考分析:結果が方針を変える可能性がある場合に、提携先の整形外科でのレントゲン撮影をご案内し、得られた画像を施術方針の参考として分析することがあります。画像の診断は医師が行います。

産婦人科での評価や骨盤底リハビリテーションが適すると判断した場合は、施術を控え、受診を案内します。

産後いつから、という決め方はありますか?

一律の週数では決めません。出血、創部、痛み、合併症、産婦人科からの制限を確認します。産後健診前や帝王切開後、症状がある場合は、まず出産した医療機関へ相談してください。健診で制限がないことや、日常生活での動きが確認できてから、無理のない範囲で評価と施術を検討します。

当院でできること・できないことは何ですか?

当院でできることは、問診、姿勢・可動域の確認、触診、Gonsteadの考え方に基づく評価と調整、育児動作の工夫の提案です。初回は約90分で、経過と安全確認に時間をかけます。

当院でできないことは、診断、薬の処方、産婦人科的な評価や骨盤底の専門評価、医療行為です。体形や体重が必ず戻るという案内はしません。カイロプラクティックは健康保険の適用外です。出張施術・提携サロンでの施術は行っていません。施術は仙台市青葉区本町のオフィスで、完全予約制で行います。営業時間は火〜土曜19〜22時、日曜14〜22時、月曜定休です。

よくある質問

Q1.産後いつから受けられますか?

一律の週数では決めません。出血、創部、痛み、合併症、産婦人科からの制限を確認します。産後健診前や帝王切開後、症状がある場合は、まず出産した医療機関へ相談してください。

Q2.赤ちゃんを連れて行けますか?

予約時にご相談ください。安全に過ごせるスペースや当日の状況を確認してご案内します。可能であれば付き添いの方と来院いただくと、確認と説明に集中しやすくなります。

Q3.骨盤矯正で体形は戻りますか?

体形や体重の変化を、骨盤の位置だけで説明することはできません。当オフィスでは体形が必ず戻るとは案内せず、痛みや育児動作、日常生活の改善を目標として相談します。

Q4.腰痛と尿もれを一緒に相談できますか?

お話は伺えますが、尿もれ、骨盤の圧迫感、排泄の変化は産婦人科・泌尿器科や骨盤底リハビリテーションの評価が適する場合があります。必要に応じて受診をご案内します。

著者:兼瀬健志(Pain Relief & Wellness カイロプラクティックオフィス院長)

参考資料:日本整形外科学会「腰痛」、厚生労働省「腰痛予防対策」

※本記事は一般的な健康情報であり、診断・治療を目的としたものではありません。症状に不安がある場合は医療機関にご相談ください。

初めてご予約される方へ

痛み・不調の初回相談は、予約画面で「初診カウンセリング+施術90分」をお選びください。90分/15,000円(税込)。2回目以降は約60分/10,000円です。再来の方は、前回ご案内したメニューをお選びください。

空き状況を確認してWeb予約(完全予約制)

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