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POSTPARTUM CHIROPRACTIC CARE

産後の腰と背中を、
育児動作から見直す。

抱っこ、授乳、寝不足。回復途中の身体へ育児の負担が重なる時期だからこそ、医療機関へ相談すべき症状を確認したうえで、カイロプラクティックによる動作評価と無理のないケアを検討します。

WHY IT HURTS

産後は「回復」と「育児」が同時に始まります。

産後の腰・骨盤周辺の痛みには、妊娠中から続く症状、抱っこや授乳などの反復動作、睡眠不足、活動量の急な変化など、複数の要因が重なります。帝王切開後では創部の回復も考慮が必要です。痛みを一律に「骨盤のずれ」と説明することはできません。

01

前かがみの反復

おむつ替え、沐浴、低い位置への寝かしつけは、腰を曲げた姿勢が続きやすい動作です。

02

片側へ偏る抱っこ

いつも同じ腕や腰で支えると、背中・肩・骨盤周辺の負担が偏ることがあります。

03

休息の不足

細切れの睡眠や緊張の持続は、痛みの感じ方や回復、日中の活動にも影響します。

大切なこと:産後の身体は回復の途中です。「以前と同じようにできない」ことは努力不足ではありません。まず負担を減らす環境をつくります。

URGENT WARNING SIGNS

次の症状は、産婦人科・救急相談を優先してください。

産後の痛みには、筋肉や関節だけでは説明できない状態が隠れることがあります。次の症状がある場合はカイロプラクティックの予約より、出産した医療機関、産婦人科、救急へ相談してください。

早急な医療相談が必要なサイン

  • 急に増えた、または止まらない大量出血
  • 38℃以上の発熱、悪寒、悪臭のある悪露
  • 強い・悪化する腹痛や骨盤痛
  • 帝王切開や会陰の創部の発赤、腫れ、排液
  • 胸痛、息苦しさ、動悸、失神
  • 片脚だけの腫れ、赤み、ふくらはぎの痛み
  • 治まらない強い頭痛、見え方の異常
  • けいれん、意識がぼんやりする
  • 新しい脚の脱力、広がるしびれ
  • 排尿・排便ができない、感覚が分かりにくい
  • 自分や赤ちゃんを傷つけたい考え
  • 強い不安・落ち込みで生活が保てない

症状が軽く見えても、急に始まった、悪化している、「いつもと違う」と感じる場合は相談してください。産後健診は身体の回復、授乳、精神状態を確認する大切な機会です。

膝を曲げ赤ちゃんを身体に近づけて抱き上げる産後の動作イラスト

DAILY MOVEMENT

身体を変える前に、育児動作を変える。

抱き上げるときは、赤ちゃんへ身体を近づけ、膝と股関節も使います。腕を伸ばしたまま持ち上げるより、重さを身体の近くで支えることが基本です。

01

近づく

先に赤ちゃんの近くへ移動。

02

高さを整える

交換台や授乳クッションを活用。

03

左右を替える

抱き方や授乳姿勢を固定しない。

04

短く休む

痛む前に家族や周囲へ交代を依頼。

「骨盤が開いたから戻さなければ」と、
自分の身体を責めなくて大丈夫です。

妊娠・出産に伴い身体にはさまざまな変化が起こります。しかし、腰痛、体形、尿もれ、腹直筋離開などをすべて一つの「骨盤のずれ」で説明することはできません。医学的な評価が必要な状態と、日常動作・運動で支えられる状態を分けて考えます。

見た目や体重を急いで戻すことより、出血、創部、睡眠、痛み、骨盤底の症状を確認し、生活に必要な動きを段階的に取り戻すことを優先します。

CHIROPRACTIC APPROACH

産後のカイロプラクティックで確認すること

カイロプラクティックは、産後健診や病気の診断・治療の代わりではありません。当オフィスでは、医療機関へ相談すべき状態がないことを確認したうえで、腰だけではなく、抱っこや授乳時の身体の使い方、胸郭・股関節・骨盤周辺の動き、左右の負担差を観察します。

01

育児動作を再現

抱き上げ、立ち座り、寝返りなど、実際に困る動きを安全な範囲で確認します。

02

動く範囲と負担を確認

腰だけに原因を決めつけず、胸郭、股関節、骨盤周辺がどう連動しているかを見ます。

03

施術と生活調整を組み合わせる

刺激量を抑えた徒手的なケアに、抱っこ姿勢や休み方、段階的な運動の提案を組み合わせます。

目的は「骨盤を戻す」ことではありません。痛みや動きにくさを整理し、育児や日常生活で必要な動作を少しずつ行いやすくすることを目指します。

RETURN TO ACTIVITY

「産後○週から」と一律に決めません。

活動を再開できる時期は、経腟分娩か帝王切開かだけでなく、出血、創部、合併症、痛み、妊娠前の活動量によって異なります。産婦人科で制限を受けている場合は、その指示を優先します。

負担を増やす目安

  • 出血や創部症状が悪化しない
  • 活動後に痛みが翌日まで強く残らない
  • 尿もれや骨盤の圧迫感が増えない
  • 短い歩行や呼吸運動から始められる
  • 休息と水分を確保できる

専門医へ相談したい変化

  • 運動で出血や骨盤痛が増える
  • 膣からの重い感じ・下垂感がある
  • 尿もれ、便もれ、排泄時痛が続く
  • 腹部の突出や創部痛が気になる
  • 痛みで育児や睡眠が大きく妨げられる

必要に応じて産婦人科、整形外科、泌尿器科、骨盤底リハビリテーションなど適切な専門職へつなぐことが重要です。

RESEARCH

カイロプラクティックは、運動・生活調整を支える選択肢の一つです。

2025年のシステマティックレビューでは、産後1年以内の女性を対象にした体幹筋などの運動が、腰・骨盤周辺痛と関連する生活上の支障を改善する可能性が、中等度の確実性で示されました。一方で、研究ごとに運動内容や対象、評価方法は異なります。

産後の腰・骨盤周辺痛への理学療法を検討した2025年のレビューでは、安定化運動のエビデンスが比較的強く、徒手療法も短期的な痛みの軽減に寄与する可能性が報告されています。ただし、徒手療法の研究にはばらつきが大きく、カイロプラクティック単独で産後の問題すべてが改善するとは言えません。当オフィスでは施術だけに依存せず、動作の工夫と段階的な運動を組み合わせます。

SYSTEMATIC REVIEW · 2025

産後の運動と筋骨格系疼痛

37研究、3,769人を検討。運動単独で腰・骨盤周辺の痛みと障害の軽減を報告しました。

PubMed

SYSTEMATIC REVIEW · 2025

運動・徒手療法の位置づけ

産後の腰・骨盤周辺痛への理学療法を比較。徒手療法は補助的な選択肢として慎重に解釈します。

PubMed

PUBLIC HEALTH · JAPAN

産婦健康診査

厚生労働省は産後の身体機能、授乳、精神状態などを確認する産婦健康診査の重要性を示しています。

厚生労働省資料

AT OUR OFFICE

産後の経過を確認し、必要最小限の施術から。

初回は出産からの期間、分娩方法、産後健診の内容、出血や創部、既往歴、服薬、骨盤底の症状を伺います。医療機関での確認が必要と判断した場合、カイロプラクティック施術を行わず受診をご案内します。

対応できる状態では、抱っこ・立ち上がり・寝返りなど、困っている動作を痛みの少ない範囲で確認します。ガンステッドの考え方を参考に観察・動作確認・触診を組み合わせますが、産後の状態に合わせて検査と刺激量を調整します。帝王切開創や腹部へ無理な圧をかけず、強い矯正を前提にしません。

どこへ、なぜ施術を検討するのか、施術以外に何を変えるのかを説明し、同意を得た方法のみを行います。施術後は抱っこや立ち上がりを再確認し、変化がなければ漫然と同じ施術を続けません。

01

産後経過

分娩・健診・創部・出血。

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安全確認

受診サインと禁忌を確認。

03

動作と触診

抱っこ、授乳、関節の動き。

04

施術と再確認

必要最小限のケアと生活提案。

FAQ

よくある質問

産後いつから受けられますか?

一律の週数では決めません。出血、創部、痛み、合併症、産婦人科からの制限を確認します。産後健診前や帝王切開後、症状がある場合は、まず出産した医療機関へ相談してください。

赤ちゃんを連れて行けますか?

予約時にご相談ください。安全に過ごせるスペースや当日の状況を確認してご案内します。可能であれば付き添いの方と来院いただくと、確認と説明に集中しやすくなります。

骨盤矯正で体形は戻りますか?

体形や体重の変化を、骨盤の位置だけで説明することはできません。当オフィスでは体形が必ず戻るとは案内せず、痛みや育児動作、日常生活の改善を目標として相談します。

腰痛と尿もれを一緒に相談できますか?

お話は伺えますが、尿もれ、骨盤の圧迫感、排泄の変化は産婦人科・泌尿器科や骨盤底リハビリテーションの評価が適する場合があります。必要に応じて受診をご案内します。

SENDAI · HONCHO

産後の経過を大切にしながら、
育児に必要な動きを支えるカイロプラクティック。

仙台駅西口から徒歩約5分。初回約90分、完全予約制です。

初めてご予約される方へ

痛み・不調の初回相談は、予約画面で「初診カウンセリング+施術90分」をお選びください。
90分/15,000円(税込)

再来の方は、前回ご案内したメニューをお選びください。

参考資料

  1. 厚生労働省「産婦健康診査事業」
  2. ACOG: Postpartum Pain Management
  3. ACOG: Postpartum Warning Signs
  4. Impact of exercise on musculoskeletal pain and disability in the postpartum period. 2025.
  5. Physical therapy for postpartum lumbopelvic pain: systematic review. 2025.
  6. Stabilizing exercises for postpartum low back and pelvic pain. 2022.
  7. Risk factors for postpartum pelvic girdle and low back pain. 2020.

執筆・監修:兼瀬健志 最終更新:2026年8月30日

この記事は一般的な健康情報を目的としており、個別の診断や治療に代わるものではありません。産後の大量出血、発熱、胸痛・息苦しさ、片脚の腫れ、強い頭痛、精神的な危機などがある場合は、速やかに医療機関へご相談ください。

症状別